Tips BLOGブログ
Symptoms症状について
部分発作
脳のある部分から始まる発作
全般発作
発作のはじめから、脳全体が「電気の嵐」に巻き込まれるもので、意識が最初からなくなるという特徴がある
1.単純部分発作
運動機能の障害
- 体の一部がけいれんする
- 手足や顔のつっぱり
- 体のねじれ
- 体全体が片方に引かれる
- 回転する
など
視覚や聴覚、感覚器の異常
- 光を感じる
- 視界が曇る
- 音、声、メロディーが聞こえる
- 不快な香りが感じられる
- 身体の一部にチクチクするような感覚がある
- しびれなどの感覚が現れる
など
自律神経の異常
- 体から汗が出る
- 皮膚が赤くなったり、顔色が青白くなったりする
- 体温が上昇する、寒気がする
- 動悸がする
- 呼吸のペースが変わる
- 頭痛、吐き気
など
記憶・感情の異常
- 以前に経験したことのある感覚(デジャブ)
- 奇妙な考え
- 恐怖感や不安感
- 幸福感
など
2.複雑部分発作
単純部分発作▶意識を失う
- 妙なにおいなど異常な感覚を感じて意識を失うなど
(単純部分発作から意識障害へと進展)
精神運動発作
- 手を叩いたり動かす
- 唇をなめたり口をモゾモゾ動かす
- 場違いな行動をする
など
認知や感情への影響
- 以前に経験したことのある感覚(デジャブ)
- 恐怖感
など
よく見られる発作
強直間代発作
倒れてガクガクけいれんする
欠神発作
ぼーっとしていて反応が悪い
ミオクロニー発作
突然ピクッと動く
脱力発作
脱力して尻もちをついてしまう
Epilepsyてんかんについて
1973年にWHOより刊行された「てんかん辞典」で、てんかんは「種々の病因によってもたらされる慢性の脳疾患で、大脳ニューロンの過剰放電による反復性の発作を主徴とし、それに変異に富んだ臨床ならびに検査所見の表出が伴う」とされています。
2014年にてんかんの操作的(実践的)な定義が提案されました(表1)。
表1 てんかんの操作的(実践的)な定義
てんかんは下記のいずれかの状態によって定義される脳の病気である
- 少なくとも2回の非誘発性発作(もしくは反射性発作)24時間以上の間隔で起こった場合
- 1回の非誘発性発作(もしくは反射性発作)があり、今後10年の間に、2回の非誘発性発作あった後と同様の蓋然性(少なくとも60%)で発作が起こると予想される場合
- てんかん症候群と診断される場合
てんかんは下記の患者においては消失(resolve)したと考えられる
- 年齢依存性のてんかん症候群があったが、現在はその該当年齢を過ぎている
- 10年間発作がなく、直近の5年間は発作のための薬を内服していない